私がsister(シスター)を開発した理由

created: 2021-05-22

こんにちは!

sister(シスター)を開発・運営しているだむはです。 sisterのブログと言いますか、メディアと言いますか、何と言いますか、色々伝えたいことを伝えられる場所を作ってみました。今後、このブログで技術のことや、テック系のこと、ジェンダーのこと、などなど、、、いろんなことを書いていければいいな〜と思っています。

 

ちなみに、sisterは現在、私含め5人の仲間がいます。 記事も自由に書いていいですよ〜って伝えてあるので、自由気ままにメンバーそれぞれが伝えたいことを書いていくと思いますので、よろしくお願いします。

 

記念すべき第1回目の記事は開発者の私が書くことにしました! おそらく、一度もなぜsisterを作ったのかを記事にしていないので、「私がsister(シスター)を作った理由」を書いてみようと思います。

 

きっかけは些細なこと  

そうです、きっかけはとても些細なことでした。

メンターに女性がほぼいなかった

これです。

私がまだSIerにいた頃、Web系の企業に転職するためにポートフォリオを作ってたのですが、みなさんご存知の通り、エラーにぶつかるとなかなか一人で解決できない時、ありますよね、、、

 

この時に、メンターいないかな〜と思って探していたのですが、女性がほぼほぼいないことに気づいて、少し困ったんです。技術的なことは男女関係ないですが、メンターは1対1で連絡を取り合ったり、時にはオンライン通話で教えてもらったりするじゃないですか。だから、すこーしだけ不安要素あるな〜という気持ちがあったんですね。

 

こういうこと言うと、自意識過剰だ!!とか全ての男性がそうじゃない!!とか叩かれたりもするのですが、そういうことではないのです。事実として、オンライン上で不適切なことを言われたり、セクハラ発言されたりする人は結構いるんじゃないかなと思うのです。(私含め)

 

sisterを作るときにオンライン上でセクハラを受けたことがある女性について調査しました。

少し記事は古いですが、3人に1人がネット上でセクハラ被害に合っている調査結果です。

 

はい、ここまで少しネガティブなきっかけなのですが、実際はこれが現実です。 マイノリティ側に立つと、選択肢が減るのです。 選択肢を増やすためには、場所や環境が必要だな〜と思いました。

 

きっかけはこれなのですが、実際に作るまでに至った理由は3つあります

このあと説明します。

 

実際にsisterを作った大きな理由は3つ

作った理由は大きく3つです。

 

  1. 女性のメンターがほぼいなくて、ちょっと悔しいし、困った
  2. 女性エンジニアコミュニティで仲間を探す人が多かった
  3. 女性もメンターにチャレンジしやすい場が欲しかった

 

1は先ほど説明したのと同じなので、2からちょっとだけ詳しく話そうと思います。

 

2、女性エンジニアコミュニティで仲間を探す人が多かった

 

私はいろんなエンジニアのコミュニティに入っていて、女性のためのコミュニティもいくつか参加させていただいています。

 

参加している中で、コミュニティに入った理由に

「周りに女性がいなくて寂しい」

「同性で相談できる相手がいない」

「ロールモデルがいない」 

  

などが挙げられていることが多かったんですよね。

 

上記を踏まえて、私はこう考えました。

 

自分が悩んだ時や、どんなキャリアを積めるのだろうと考えた時、話がしたいな〜と思った時など、そこ(sister)に行けば、何かが見つかったり、ヒントを得られるようなサービスにしていきたいと思っています。

 

3、女性もメンターにチャレンジしやすい場が欲しかった

 

これは私の仮説になるのですが、女性でテック系のメンターに挑戦するのって、結構勇気がいるんじゃないかな〜って思ったんです。

特に、「メンター」という言葉を使うと重みが増してしまうというか、、、

  

こちらについても、なぜだろうと思って、sister開発初期に調査してみました。

ここら辺の調査結果も影響しているのかな〜と思います

ジェンダーギャップやバイアスから、女性は男性より自信がないことが、調査結果からわかっているようです。

 

上記のことから、sisterでは「メンター」という言葉を使わず、「シスター(お姉さん)」とよんでいます。これは「ブラシス制度」からアイデアを得たものです。

ブラシス制度についてはこちらを参照ください

 

sisterのランディングページにも以下を記載しています。

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シスター姉はメンターのようなものですが、もっと気軽に身近に相談や技術のフォローアップができる存在です。

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sisterでは、お姉ちゃんという角度からメンターにも挑戦しやすい環境を作りたいと思っています。

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女性はジェンダーバイアスから、自信がない方が多いということが、いろんな調査からわかっているそうです。

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sisterでは自信がない中でも、ハードルを極力下げてメンターではなくお姉さんの立場から相談に乗ったり、教えたりすることに挑戦することができます。

 

サービスを運営していると、機能やデザインだけが重要ではないことをすごく痛感します。 言葉一つ変えるだけで、心理的ハードルが下がったり、挑戦しやすくなるんじゃないかなと思っています。

  

女性でメンター的なことをやっている方が増えれば、私にもできるかも、、って思えるかもしれません。ハードルを下げて挑戦しやすい場を作りたいな〜と思ったのもsisterを作った理由の一つでもあります。

 

sisterではシスタープランを作成してお姉さんにトライしてみたい方を大大大募集中です!

詳細はこちらから!

 

そして、お金も大事なのです

sisterはベータ版の頃から、プランを無料OKにするか悩んできました。

最終的に、正式リリースでは有料プラン(500円〜)のみとし、無料プランを廃止しました。 ※現在、ベータ版から無料で登録しているシスターはそのまま無料で提供できます。

 

理由は、技術を教えたり、自分の経験してきたことを共有したりするのは、とても貴重で価値があると思うからです。

お金をもらうこと=悪ではないのです。

 

お金をもらうのは気が引けたり、自分の経験や技術にお金をもらう価値があるのか、など思ったりもしますよね。(私もそうでした、、)

 

でも、価値あるものに対して対価を得ることに慣れるのも大事なのではないかなと思っています。(もちろん無料が悪いわけではございません!!)

 

女性は社会的にも立場が弱くなりがちで、収入面でも困窮している方は少なくありません。

スキルや経験は利益になるんだという気づきも得られればいいなと思います。

 

また、教えてもらう側も、スキルや経験、技術の価値を一緒に知っていければと思っています。

 

テック業界のジェンダーギャップをなくしていきたい!

ここまで、長々と書いてきましたが、

sisterの大きな目標は

 

テック業界のジェンダーギャップをなくすこと」

 

です。テック業界にはIT・Web・ゲームなどなど幅広く含まれます。 sisterというサービスが、少しでもテック業界のジェンダーギャップを埋めるために何かできたらいいなと思っています。

 

極論ですが、sisterっていうサービスが最終的にはなくなればいいな〜って思ってます。

 

今後とも、sisterをよろしくお願いいたします!